風花を感じて
 鎌鼬に紅
 寒月さえも霞んでしまう
 あなたと見たい、初雪
 冬霞とかくれんぼ

 虎落笛を聴いて
 雪女郎に出遇う
 狐火の罠
 根雪をふみしめる
 氷面鏡に映るいろ

 吐く息が白くなった頃
 小春日和のこと
 冴ゆる日は家でゆっくり、
 年惜しみながら繰り返す
 そろそろ春支度

 つかまえた兎はあまりにも愛しかった
 一匹狼の夢現
 鷹の目に射抜かれて
 鷦鷯と生きる
 狩るは鷲


冬の季語