秋の声に耳を澄ます
 天の川の逢瀬
 十六夜に焦がれて
 銀河の光輝に満ちて
 白露に消える

 感じた衝撃はまるで初嵐
 永久とわに残る星月夜
 満月に囚われる
 夕月夜の静寂
 宵闇に追われて

 せっかくの秋日和なんだから、
 残暑に海で
 長き夜に枕濡らす
 肌寒い風に肩を震わせ
 行く秋追う私、追う私待つ貴方

 色鳥の羽根
 蜉蝣の命
 帰燕に想い託して
 虫の合唱
 渡り鳥よ、どうか私を連れて行って


秋の季語